ぜんそくは他人にうつるもの?
ぜんそくが、インフルエンザの様に他人にうつるものと思っている人が、
この情報化社会の中にあっても、まだ少なからずいる。
ぜんそくは、個人の体内で起こる個別の炎症が原因なので、
他人にうつる可能性は全くない。
しかし、体質は遺伝するものなので、ぜんそくを持病に持つ親から、
生まれた子供がぜんそくになるというケースは、多くある。
アレルギー体質は、両親から子どもに受け継がれるものだ。
顔の形が似るということは、鼻やのど、気管など、
気道の構造もそっくりである場合が多い。
こういった体質が似ていることと、住環境が同じであることが、
親子でぜんそくになる原因と考えられている。
また、肥満がぜんそくの原因になるという意見も多い。
太ると気道が締め付けられ狭くなり、ぜんそくが出やすくなると、
思われがちだが、現在のところ、きちんと証明されているわけではない。
しかし、メタボリックシンドロームと言われる様に、
生活習慣病に伴う肥満は、今や社会問題となっている。
減量は、呼吸を楽にすることは確かなので、肥満を解消する生活習慣は、
仮にぜんそくになった時の、負担を軽減することは確かだろう。
なお、女性の場合は、肥満がぜんそくに関係するとの、
データが、欧米で出ているようである。
特に思春期の女性が肥満になると、
その確率は上がるようで、さらなる研究の発展に期待したい。
いずれにしても体質が似るのはしょうがないことだが、
住環境は改善できるものだ。
まずは掃除をきちんとし、バランスのとれた食事を、
きちんと摂るなど生活環境を見直すことから始めよう。
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