アルコール依存症の治療法!
結論から言えば、アルコール依存症を克服するには、酒を断つしか方法はない。
脳が、アルコールによる快感を学習してしまった以上、
一滴でも飲んだら、振り出しに戻ってしまうのである。
カウンセリングを始め、どんな治療プログラムも、結局は、
断酒を持続させることが、最大の目的だ。
アルコール依存症は、本人だけでなく、家族や周囲の人を巻き込む病気で、
家族の苦しみや悩みは、計り知れないものがある。
依存患者に対する向き合い方、病気を認めたがらない患者を、
どう治療させるかなど、専門の相談施設を訪れ、アドバイスをもらうことは、大切である。
同じ体験やアドバイスを聞き、家族や周囲が変化すれば、
患者本人の意識も、変わらざるを得なくなってくる。
家族の採るべき基本的スタンスは、何もしないことである。
酒を隠したり説教したり、あるいは、飲んでいたら落ち着くからと、
飲み代を渡すようなことは、一切やってはならない。
見守っていても手を出さないことが、患者を治療に導く、一番の近道なのだ。
また、医療機関は、アルコール依存症治療を専門にやっているか、
その経験を持つ医師の居る所に行くことが、大事である。
治療のスキルのない医療機関を選ぶと、
かえって病気を悪化させることに、繋がりかねない。
アルコール依存症の原因は、本人の人間性にあると誤解している人は、まだまだ多い。
家庭の中で起こる問題と、矮小化されがちだが、
誰もが罹患する可能性のある、社会的な病気であり、
適切な治療法があることを、多くの人に知って欲しいと願ってやまない。
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