子供と高齢者は熱中症になりやすい?
人間の身体にとって、水は酸素に次いで重要な物質と言える。
水は体液の主成分であり、身体の半分以上を占めているものだ。
よって、暑さで汗をかいたりして、身体の水分が減少しやすい夏の季節になると、
水分をこまめに摂ることが、必須となってくる。
身体の水分量は、加齢とともに変化していくもので、
小児が70%〜80%であるのに対し、成人は60%、高齢者は50%と減少していく。
したがって、それぞれに適した水分の取り方、
注意の仕方というものがあるわけで、
それを無視していると、ひどい熱中症になりかねない。
子供の場合は、身体の水分量が多くみずみずしい反面、
体重当たりの水分の出入りも、大きいものだ。
少しでも食欲が低下したり、下痢や嘔吐をおこすと、
季節に関係なく、容易に脱水症状を起こしやすい。
新生児や乳児ならなおさらで、保護者の認識が遅れると、
取り返しのつかないことになるから、十分注意しよう。
また、高齢者は、全身の体液量が低下しているだけでなく、
様々な機能が低下している。
例えば、喉の渇きも自覚しにくいので、水分摂取が、遅れがちになる。
食事摂取量も少なくなるので、食事から摂取する水分量も減っている。
その代わりに、栄養剤などを飲んでいる人も多いが、
そのことが、相対的な水分不足を招いている場合もある。
夜中トイレに行くことを嫌がり、水分摂取を減らしたりすることが多いのも、
脱水症状を引き起こしやすいと言える。
このように、高齢者は生理的にも生活様式からも、脱水症を起こしやすい。
最近の研究によると、「高齢者の、脱水症と認知症の関連性」 に、
注目が集まっており、脱水症の改善が、認知症の改善に繋がるといった意見もある。
まだまだ、その詳細ははっきりとはしていないが、
今後の研究発展を望むことの1つだ。
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