寝る子は育つは本当か?
昔から、「寝る子は育つ」 と言われているが、
多くのもっともらしいことが、科学的根拠がないのとは対照的に、
これは、本当のことである。
子どもの成長にとって、睡眠がどれだけ大切かは、科学的にも証明されていることだ。
子どもの発育には、「成長ホルモン」 が欠かせないが、
成長ホルモンは、夜寝ている間に分泌されるのである。
それだけでなく、睡眠中には細胞がどんどん分裂し、
骨が伸び、古い皮膚細胞も入れ替わっていく。
免疫機能の回復も、眠っている間に行われる。
風邪を引いた時など、よく寝てよく休むことが欠かせないのは、このためである。
さらに、子どもにとって睡眠は、脳の発達にも大きく関わっている。
勉強ができる子に、睡眠不足の子はあまりいない。
十分な睡眠を取ることは、成長段階にある子どもの、
大脳を発達させるのに、欠かせないのだ。
幼い頃は、生活のリズムを身につけさせることが大切だ。
就寝時間が遅くなると、起きるのも遅くなり、
自律神経のバランスも悪くなって、心身に問題が生じる可能性がある。
「子どもは早く寝なさい」 と幼い頃、親に口酸っぱく言われたことは、
決して間違っていなかったのだ。
しかし最近は、夜更けのコンビニに、
幼い子を連れて買い物に行く親が、目だつようになった。
また、夜中に幼い子を乗せ、自転車で走っている親も多い。
複数の習い事をさせているから、遅くなったというのだ。
こうしたことは本末転倒で、子どもの成長には、決して役に立たないだろう。
この傾向は、21世紀に入ってから特に顕著だが、
少年犯罪が増えたり、思春期の精神疾患が増えている、1つの要因ではないだろうか。
情報化社会でありながら、子どもの育て方を知らない親の犠牲に、
子どもがなっている... というのは、言い過ぎではないだろう。
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