岐路に立たされている漢方薬!

 

 

 

 

 

 

 

 

近年、現代医学の進歩による影の部分として、
薬の副作用の問題は、常に取りざたされてきた。

 

 

子宮頸がんの予防ワクチンの副作用が、
社会問題となったのは記憶に新しいところだが、
ワクチンに限らず、現代医学の薬品の多くは、人工的に作られるものだ。

 

 

複数の製薬メーカーが似たような製品を作り出し、
凌ぎを削っており、最近では後発医薬品である、
ジェネリック薬品も、多く出回っている。

 

 

一方、漢方薬は、自然界から採集された植物や鉱物を、
組み合わせて作るもので、生薬の産地や、
その年の気候による出来によって、品質は全く違ってくる。

 

 

その点において、現代医薬と漢方薬は根本的に違うものだ。

 

 

漢方薬が、人体の自然治癒力や生命力に働きかけることによって、
例えば、痛みなどの症状を、内側から緩和する効果があることなどが、
広く知られるようになり、これまで東洋医学に目を向けてこなかったが、
漢方を取り入れた診療を行う医師達も、増えている。

 

 

しかし、機械的に大量生産が可能な現代医薬と違い、
量に限度がある品質のいい漢方薬は、値段が上がっている。

 

 

患者側からすれば、処方名が同じだからといって、
安易に値段の安いものを選ぶと、品質の良くない生薬しか、
使用していないために効果がなく、その結果、
漢方薬全体への信頼が低下しているという、現状がある。

 

 

採算面と効果の高さを両立させることは非常に難しいことだが、
漢方薬に限らず、人間が使用するものは、
基本的に、全て品質が一番の優先事項である。

 

 

提供する側も使用する側も、そのことを忘れては、
いい医療の実践には、繋がらないのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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