東洋医学と西洋医学の違い!
最近、東洋医学の考え方を取り入れたクリニックが増えている。
診療を受ける患者側からすれば、
病気が回復してくれれば、それでいいと思うものだが、
西洋医学と東洋医学の一番の違いは、病気の捉え方にある。
西洋医学が、”病気の部分のみ” に注目するのに対し、
東洋医学は、病気の部分も含めた、”身体全体” に注目する。
例えば、めまいなどで気分がすぐれない場合、
西洋医学の考え方では、脳などを検査した結果、
特に異常が見当たらなければ、そのまま帰されるケースが多い。
これに対して、東洋医学の考え方では、
めまいの原因を部分的に捉えず、首や肩こりはないかどうか、
胃腸の調子や足の冷えなど、一見めまいとは関係がないようにみえる、
身体全体の状況や体質などから、原因を探っていくものだ。
また、薬にも西洋医学と東洋医学では違いがある。
西洋医薬は、1つの処方に含まれる薬効成分の種類が少なく、
ダイレクトに効果があるが、その分、副作用も強く表れることがある。
一方、漢方薬は、1つの処方に多くの生薬が使われているので、
薬効成分が多く、作用も多彩で副作用も比較的少ないものだ。
大まかに言えば、
初期のがんや心臓発作、脳梗塞など、”緊急性の高い病気” は、西洋医学、
不定愁訴や腰痛など、”原因のはっきりしない病気” は、東洋医学が効果を発揮する。
どちらがいい悪いではなく、両方のいいところを取り入れて、
診療にあたる医師が増えていることは、患者にとって非常にいい傾向で、
今後の更なる展開に期待したい。
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