母乳が食物アレルギーを防ぐ?

 

 

 

 

 

 

アレルギーになりやすい体質は、親から子へ遺伝するものだが、
親がアレルギーだからといって、誰もが発症するものでもなく、
親がアレルギーでない場合でも、子どもが何らかのアレルギー症状を、起こす可能性はある。

 

 

アレルギーの発症には、環境的な要因も大きいので、
遺伝だけに原因を求めるのは、早計だ。

 

 

最近の研究によれば、日本において、
子どもたちの間で、アレルギーが増えている要因の1つに、
乳児期に、母乳を十分に与えていないという、背景があると言われている。

 

 

母乳には、赤ちゃんの免疫機能を高める、様々な効果があるのだ。

 

 

母乳に含まれている成分の1つに、ビフィズス因子がある。

 

 

ビフィズス菌の産生する酢酸・乳酸によって、
腸内にある有害菌の増殖を、抑制してくれるのだ。

 

 

他にも、ブドウ球菌増殖を抑制してくれたり、様々な抗菌作用がある。

 

 

特に、生後3週間ぐらいまでの初乳を与えることは、とても大事であり、
人間の身体には、生まれた直後から、子どもの免疫力を高める工夫が、
なされているのである。

 

 

こうしたことを行わず、遺伝的なアレルギー体質のある子どもを、
人工ミルクだけで育てるから、食物アレルギーになってしまうのだ。

 

 

また、食物アレルギーは発症しなくても、
ダニやハウスダストなどの、アレルギーの原因となる物質に触れることで、
違う種類のアレルギーを、発症してしまうのである。

 

 

昔の生活に戻せば、アレルギーを防ぐことができるというものでは、決してない。

 

 

しかし、人間が本来持つ役割を、便利だからといって、
他のものに置き換えてきた結果が、アレルギー増加に繋がっているわけである。

 

 

子どもを持つ親ならば、注意を払わなければならない問題であろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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