決して軽視できない、食中毒の風評被害!

 

 

 

 

 

 

多くの場合、食中毒は、なっても腹痛や下痢といった、
すぐ回復する症状なので、他の病気に比べて、軽視してしまいがちである。

 

 

しかし食中毒は、社会に対して与えるインパクトが、とても大きいもので、
風評被害で農家が倒産という話は、決して珍しくないのである。

 

 

マスメディアが、正確に事態を把握することなく、
過大に報道しがちなのも問題だ。

 

 

このように食中毒は、病気という側面だけではなく、
社会不安を引き起こす、事件としての側面も持ち合わせていることに、
注意しなければならない。

 

 

一度、食中毒が起きたというニュースが報道されれば、
問題を起こした企業は、当然のことながら、大打撃を受ける。

 

 

患者の、入院費や治療費はもちろんのこと、
社会人だったら、働けない時間の賃金保証、
死者がもし出てしまったら、その補償などが重なり、
工場の閉鎖から、企業倒産に至ってしまうケースもある。

 

 

また、問題を起こした企業だけでなく、関連する商品を扱っている、
全く無関係の企業にも、その影響は及んでしまう。

 

 

認定された患者だけでも、14000人を超えた、
戦後最大の食中毒事件として、有名なのは、
2000年に起きた、雪印集団食中毒事件だが、
この時の反省が全く生かされず、2002年には、
食肉偽装事件が発覚し、雪印乳業は、廃業に追い込まれることになる。

 

 

牛肉や鶏肉の検査体制の不備や、インフルエンザが流行るたびに、
関係する産業に、壊滅的な損害を与えることが、
定期的に起こる様になってしまった、現代社会。

 

 

情報に踊らされることなく、消費者の側も、
安全な食材を得るための努力が、一層求められることだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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