睡眠にとって、入浴ベストタイミングはいつ？
人間は体温が上がり、そこから急激に下がる時に、眠気が出てくるものだ。
その理由は、体温が下がり始めているタイミングで、一時的に体温を上げると、
身体が元の状態に戻ろうとすることが、寝付きの良さに繋がるからである。
ほとんどの人は、帰宅してから就寝するまでに入浴するが、
どのタイミングで入浴するかで、よい睡眠が取れるかどうか、違いが出てくる。
ポイントは、体温の変動にメリハリをつけるということである。
寝付きの悪い人は、寝る直前に入浴している人が多い。
寒い季節は、風呂上がりにすぐ、布団に入りがちだが、
良い睡眠を取るためには、かえって逆効果だ。
上がった体温が下がらないまま、寝ようとしているからである。
最も効果的な入浴のタイミングは、普通のお湯なら、就寝1時間前で、
熱いお湯が好きな人は、就寝2時間前がベストタイミングだ。
また、ぐっすり眠るためには、夜に光を、なるべく減らす必要がある。
理由は、光に当たると、脳の中にある睡眠物質の、
メラトニンが減少してしまうからだ。
特に、浴室は、他の部屋と比べて天井が低いので、
意外、と光の影響を受けてしまう。
そのため、長風呂をしてしまうと、
かえって睡眠に支障をきたすことがあるのだ。
疲れた日や、早寝をしたい時は、照明を消して入浴してみると、
メラトニンの分泌も活性化され、眠りやすくなる。
メラトニンには、がん細胞を中和する働きがあるため、
光が当たり続ける生活環境は、ほかの病気にとっても影響がある。
部屋の中においても、必要以上に光を浴びないことが、
良い睡眠を導き出し、健康維持のために重要だということを、覚えておこう。
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