睡眠薬に頼り過ぎるのは、注意しよう！

　不眠症に悩まされたり、不規則勤務の中、ちゃんと睡眠を取るためなど、
　現代社会の中で睡眠薬を使用している人は、予想より多いものだ。

　しかし、薬について、正しい理解しておかなければ、
　かえって逆効果になることもある。

　まず、睡眠薬を使用すると、眠りに着くまでの時間は短くなるが、
　自然な眠りを生み出しているわけではないので、
　深い睡眠は増えず、むしろ減ってしまうことを、知っておくことが大切だ。

　また、夜中に目が覚める、「中途覚醒」で悩んでいる人が使用する場合も、
　一時的には有効だが、中途覚醒が完全に治るわけではないため、
　薬に頼らず、睡眠リズムの改善に取り組む必要がある。

　基本的に、睡眠薬は一時的な効果はあっても、その人が抱えている、
　根本的な睡眠の悩みを解決することは、できないものだ。

　だからといって、睡眠薬に依存してきた人が、
　急に使用を止めると、不眠が悪化してしまう可能性もあるので、
　徐々に、薬の量を減らすことから始めてみよう。

　その際、自己判断するのではなく、
　主治医とよく相談することを、忘れてはいけない。

　なぜなら、薬の量を徐々に減らしていく作業は、
　とてもデリケートなもので、自然と睡眠薬に頼らなくていい、生体リズムを取り戻すには、
　その人に合わせた、慎重な計画が求められるからだ。

　作用時間は、睡眠薬によって様々なものだし、
　血中濃度に与える影響も、それぞれ違う。

　個人差もあるが、睡眠薬を完全に必要としなくなるまで、
　1～2ヶ月は必要だ。

　再び不眠で悩まされないためにも、
　主治医とタッグを組み、計画的な準備を進めていこう。

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