経口補水液と、スポーツドリンクの違い!
近年、ドラッグストアなどで熱中症対策として、
「経口補水液」 というものが、目に付くようになっている。
一見すると、スポーツドリンクとの違いが分かりにくく、
その効果も、たいして違いはないだろうと思いがちだ。
いったい、経口補水液とスポーツドリンクは、どこが違うのだろうか。
まず、経口補水液は、その中身が厳格に決められているのが特徴で、
「水分、塩分、ブドウ糖、ミネラル」 から構成されている。
特に、塩分とブドウ糖濃度の比率が、一定の範囲内に定められている。
これは、吸収を速くすることと、効果を確実に発揮させるためだ。
アミノ酸、タンパク質、脂肪、ビタミンを含んでいないのも、
経口補水液の特徴である。
一方、スポーツドリンクの構成は、基準がなく、
スポーツによる発汗によって、身体から失われた、
水分やミネラル分を、効率よく補給できる、機能性飲料というのが特徴だ。
この、「スポーツによる」 というところに気を配るべきで、
商品によって、熱中症になった際の補水効果は、
まちまちであることは、覚えておこう。
特に、ナトリウムイオン濃度と、ブドウ糖濃度を、
よく確認して選ぶ必要がある。
ナトリウムイオン濃度が低いと、補水効果は下がり、
ブドウ糖濃度が高すぎると、カロリーも高くなるため、吸収が遅くなるからだ。
一般的に、スポーツドリンクは味を優先しがちなので、
経口補水液に比べ、吸収が遅く、効果も不確実ということだけは覚えておこう。
また、アミノ酸飲料は、体温上昇効果があるので、
熱中症対策で摂取すると、余計に体温を上昇させてしまう、
場合もあるので、要注意だ。
目的に合わせて、経口補水液とスポーツドリンクを、上手に活用しよう。
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