薬物依存症とは、どんな病気?

 

 

 

 

 

 

 

薬物依存症とは、覚せい剤や大麻などの、
依存性薬物を使用することで、心身に影響を受ける病気のことだ。

 

 

WHO(世界保健機構)が定めた診断の根拠には、次の6項目の内、3項目が、
過去1年間に、1ヶ月以上継続していることが挙げられている。

 

 

 

1.薬物使用への渇望

2.コントロールの喪失

3.離脱症状

4.耐性の増大

5.薬物中心の生活

6.不利益を承知で薬物を使用する

 

 

 

である。

 

 

薬物依存症の発病には、薬物の作用だけでなく、本人自身が持つ条件、
特に、家庭環境や生活環境の関連が高いと、考えられている。

 

 

言わばこれも、一種の生活習慣病である。

 

 

色々な理由で生きづらさを感じている内に、薬物の快感を知り、
それに癒される内にはまってしまい、薬物依存症になるのである。

 

 

日本は、薬物問題を司法で処遇するのが中心のため、
一般市民にとっては、身近な問題ではない。

 

 

そのため、家族の中で薬物使用が発覚しても、
どう対応したらいいか分からず、結果的に家庭崩壊に繋がるケースが、圧倒的だ。

 

 

以前に比べて、依存性薬物の価格は驚くほど安く、
手軽に入手できるようになっている。

 

 

また、法規制の対象となっていないものは、
インターネットで注文でき、宅配までしてもらえる社会に、私たちは生きている。

 

 

いつどこで、薬物乱用者による事件が、勃発しないとも限らないのだ。

 

 

これだけ薬物乱用に関するニュースが報道されても、
あこがれやファッションとして、薬物使用を考える人達は後を絶たない。

 

 

中学・高校では、薬物乱用防止教育が行われているが、
そのあり方を、根本的に見直す時期に来ているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関連記事

 

薬物依存症とは、どんな病気?
薬物依存と中毒は、どう違う?
薬物依存症が進行すると、どうなる?
薬物依存症を防止する方法は、あるのか?
覚せい剤と麻薬って、違うの?
薬物依存の解決に、家族はどう取り組む?
日本の覚せい剤の歴史