同じ食事で、食中毒になりやすい人、なりにくい人!
会社の昼休みに同僚と食事をとり、
会社に帰って昼からの仕事に備えていると、自分は何ともないけど、
同僚は体調不良で下痢などを起こした、といったような経験は、
長い人生の中、一度ぐらいは経験があるのではないだろうか。
食中毒になるには、菌の側と人間の側という2つの側面がある。
食中毒を起こすには、一定数以上の菌量が必要となる。
これが、同じ食事をしたとしても、自分と同僚の食事は当然異なるものだから、
調理する際に、違う人が作っていたり、手やまな板といったところに、触れる回数も異なる。
その結果、自分は、発症するだけの菌の量を持つ食事ではなかったが、
同僚は、発症するだけの菌量を持った食事となったのだ。
これは、弁当の場合でも当てはまる。
同じ弁当を入手しても、食べる時間が同時とは限らないし、
保管状況でも変わってくる。
入っているものを全部食べる人もいれば、残す人もいる。
同じ食事をして、食中毒になる人とならない人がいるのは、
そういうちょっとした違いなのである。
また、食事をする側の人間の、体質の問題もある。
前日夜に飲みすぎたかどうかとか、睡眠をきちんととれたかなど、
それだけで胃液の状態に微妙な変化があり、
食中毒感染の分岐点となる可能性がある。
こうしてみると、1つの病気になるのは、
偶然だと思いがちだが、実は、必然な部分も多くあるのだ。
適度にストレス解消をし、睡眠をしっかり取り、
バランス良く栄養のあるものを食べる――。
そうした日常生活の意識が、食中毒予防に、
一番なるということを、よく覚えておこう。
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