食中毒を予防するには、どうすればいい?
食品を巡る、昔と今との最大の違いは、
何と言っても、冷蔵庫があるかないかだろう。
ほとんどすべての家庭はおろか、一人暮らしの部屋にも、
普及している冷蔵庫だが、冷蔵庫が普及したからといって、
食中毒が減少したかと言えば、そんな統計は皆無に等しい。
冷蔵庫は、食中毒予防には役に立たないのだろうか。
最大の勘違いは、多くの人は、生の状態の食品には、取扱いに注意をする。
しかし、調理済み食品は、無菌状態だと思いがちである。
そして、調理済み食品は、
冷蔵庫に長期保存しても、大丈夫だと考えがちだ。
これが問題なのである。
加熱調理済み食品であっても、
通常の加熱では死滅しない、食中毒原因菌は存在する。
また、箸や皿、電子レンジなど、
調理後に食品に触れるものも、無菌ではなく、
ましてや台所は、いくら掃除しても、無菌にはなりはしない。
これらが調理済み食品を、再汚染している可能性があるのだ。
冷蔵庫に入れる際でも、すぐに冷えるわけではなく、
その間に、細菌が増殖していることもある。
冷蔵庫に物を詰め込み過ぎると、冷えるのも遅く、
開け閉めも頻繁にしていたら、その度に冷気が失われ、
冷蔵庫が、ただの容れ物と化しているケースも、少なくない。
したがって、冷蔵庫を過信することなく、
あくまで、一時的な食品の保管場所と考えよう。
冷凍庫なら大丈夫と考えるのも間違いで、
食品に付着している微生物が増えることはないが、死滅することはほとんどない。
解凍する際には、ちゃんと生きているので、油断しないようにしよう。
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